「知識が増えるって面白い」バンドも会社も支える若きドラマー社員に直撃
written by 廣重 将彦
森光商店は、1877年(明治10年)に福岡県浮羽郡川会村(現・久留米市)にて「米穀問屋森光惣七商店」として創業。現在では「米穀事業」「食料事業」「ペットライフ事業」の3つの事業を展開しています。
創業から140年余り、守り通してきたものは「人材こそ資産」という信念。今回、社会人としても一人の人間としても成長が著しい同社の若手社員・宗田さんにご自身の事や会社について話を聞きました。
宗田達弥
佐賀県唐津市出身の26歳。福岡大学を卒業後、福岡県久留米市にある株式会社森光商店に入社。現在、経営推進室にて主任を務める。バント活動に勤しむドラマー。趣味はバンドのほか、映画鑑賞やバイク店巡り。
バンドでも会社でも、大黒柱的存在
––––本日はよろしくお願いします! まずは簡単に自己紹介をお願いします。
宗田 達弥さん(以下、宗田):生まれも育ちも佐賀県唐津市の26歳です。高校卒業後は福岡大学に進学し、森光商店には新卒で入社したので現在3年目になります。子供の頃からスポーツよりも音楽が好きで、小学4年生からバンドを組んで活動しています。当時、TOKIOの松岡さんやORANGE RANGEが好きだったことからドラムに興味を持ち、以降ドラム一筋です。以前は月2本くらいライブを行っていましたが、今はコロナ禍でライブ開催が難しく…。仕事帰りや休日など、週に1回は必ず練習をしています。昔から今も変わらず、音楽に夢中です。
––––プライベートではバンド活動に励んでいるのですね。森光商店さんではどんなお仕事をされているのですか?
宗田:今は経営推進室でシステムの業務を担っています。具体的にいうと、取引先からもらった発注データを社内データに書き換える必要があるので、その書き換えのプログラムなどを作成しています。大学では文系を専攻していたので、システム関係の事は全く勉強したことがなく、PCの言語も経営推進室に入ってから勉強を始めましたね。現在約2年半が経ち、主任という立場を任されるようになりました。
––––入社後から経営推進室に配属されたのですか?
宗田:いえ、最初は色々な研修を通して会社のことを学びました。お店回りをして、各店の売り場の状況を見たり、売り場を作ったりする営業サブのような仕事に半年〜1年くらい携わっていました。
––––なるほど。今では縁の下の力持ち的な役目の業務を担当されているとの事ですが、幼少期はどんなお子さんだったのでしょう?
宗田:至らぬことをして、怒られていた記憶が…(笑)元気いっぱいな子供だったと思います。一番の思い出は、小学6年生の時にバンドコンテストに出場し、最終審査まで進んだことでZepp福岡にてライブが出来たことです。参加者が20代ばかりだったので、その中で勝ち進み大きなステージで演奏したのは、一生忘れられない思い出ですね。
ゼミの先生の一言がきっかけ。「人を大事にしてる企業だよ」
––––就職活動ではどんな意識や軸を持って励んでいましたか?
宗田:地元が佐賀県唐津市なので、福岡県・佐賀県周辺で働きたいなと思っていました。今はシステム関係の内勤的な仕事をしていますが、外に出て人と話すことが好きなので、営業職という点も絞っていました。
––––そうだったのですね!就職活動でも様々な企業を見られたと思いますが、なぜ森光商店に入社を決めたのでしょう?
宗田:大学生時代、ゼミの先生から「森光商店が人を大事にしている企業だよ」と教えてもらったことがあって。ゼミで森光商店に来社し、社長と専務に学生側から企画提案をさせてもらうという機会がありました。今考えると、それが同社を知るきっかけでしたね。就職活動時に参加した企業説明会での担当者の人柄の良さや、父親が森光商店を知っていたことから、入社を志しました。
––––約3年間働かれていると思いますが、宗田さんが感じる仕事の面白みとは何でしょうか?
宗田:今携わっているプログラミングなどは、この仕事をするまで触れてこなかった分野なので、全く知らないことを仕事を通して出来るようになるのは、知識が増えて面白いなと思います。経験がないことでも、やりたいと手を挙げればチャレンジさせてくれる会社なので、若手の自分からすると経験や知識が蓄えられ、とても有難いなと感じますね。
––––今、これまで経験のないシステム関連のお仕事をされていますが、業務を進めるにあたって何かこだわっている事などはありますか?
宗田:そうですね。当たり前の事だと思いますが、急ぎではない限り、すぐに人に聞かずまずは自分で調べてみると言うことですね。プログラミングなどは経験がないので、パッと出来るものではなく、正直人に聞いた方が早いです。ですが、何でも人に頼る事はせず、まずは自分で調べるだけ調べて出来るかどうかやってみるということが大事だと思います。一応テキストはありますし、今はインターネットにも様々な情報が載っていますからね。2年半たった今でも意識していることの一つです。
––––未経験の仕事を任され、大変に思うことが多かったかと思いますが、その他今に至るまで、苦労した事や失敗した事があれば教えてください。
宗田:今もちゃんと出来ているか不安ですが、言葉遣いに苦労しました。上司と話していると、ちょっとしたリアクションを取る際にめちゃくちゃタメ口になったりして…(笑)多少であれば許してもらえますが、あまりに度が過ぎると最初の頃はよく注意されていましたね。
––––すごく丁寧な対応をして下さるので、今のお話は意外ですね…!これまで様々なことを経験し、森光商店さんで教わった事も多いと思います。仕事をする上で大事にしている価値観や言葉はありますか?
宗田:経営推進室にいると、営業の動きや発注〜出荷までなどの流れや仕組みを知る事が出来るので、会社の全体像が勉強できます。以前同じミスを繰り返してしまった時、「このミスがどこに影響が出るか考えた事はあるか。そこを考えて仕事をしろ。」と上司から言われ、その場しのぎで問題を解決するのではなく、先の事まで考えて仕事をするようになりました。その言葉を言われてから、仕事の進め方に対してちょっとずつ意識が変わっていきましたね。
大事なのは「仕事を面白いと思えるかどうか」
––––宗田さんにとって働くとは何でしょう?
宗田:働いてみて分かったのですが、誰かの役に立つ事だろうなと思います。今の部署にいると会社全体の流れが見え、システムを司る業務をやっているからこそ、特にそう思う事が多いです。
––––会社についてですが、森光商店さんの魅力とは何だと思いますか?
宗田:会社の制度として「ジョブローテーション」が設けられてあり、色々な仕事を経験出来ることです。説明会などでも話がありますが、新卒で総合職として入社した人は基本3年ごとに部署異動をします。入社して営業だけをするのではなく、物流や自分のようにシステム関連の部署に行くこともあり、多様な職種を経験する事が出来ます。最初の3年の周期が終われば希望を出せるのですが、次は営業をやりたいと既に上司へ伝えています(笑)
––––ジョブローテーション制度があるとの事ですが、多数の部署があり様々な人が働かれていると思います。同社にはどんな人が多いなと感じますか?
宗田:みんなそれぞれキャラが強く、個性的です。部署にもよると思いますが、上司が結構プライベートを優先させてくれるので、働きやすいなと感じます。周りの話を聞くとシステム関係のお仕事は残業ばかりのイメージがありますが、自分の仕事が終わっていれば定時で帰ることが多いですね。「みんなで残って仕事しよう」みたいな風習はないです。
––––メリハリをつけて働かれている人が多いのですね!今後はどんな人と働きたいなと思いますか?
宗田:仕事を面白いと感じられる人がいいですね。自分自身が今の仕事を面白いと思っているので、知らない事を知れる面白さを感じられる人がいいです。
––––社内には個性的な人が多いと伺いましたが、どんな人が活躍していたり、宗田さん自身が尊敬できる人はどんな方ですか?
宗田:メリハリをつけるのが上手な人ですね。まさに自分の上司なのですが、仕事の時は厳しく指導し、プライベートの会話では何でも話せます。そういう人と一緒に仕事をしていると楽しいですし、人の使い方なども凄く上手だなと勉強になります。
––––今後、宗田さんは森光商店さんをどんな会社にしていきたいですか?
宗田:それぞれの業務担当の事だけを考えて、縦割りで進めている部分があるので、そこを会社としてもっと詰めていけたらと思います。自分の業務だけではなく、周りの事も考えられるようになれば、業績を含め仕事の環境が今よりもっと良くなるのではと思いますね。だからこそ、先ほどお話しした仕事を面白いと感じられる人材が必要だなと思います。面白がって仕事に取り組むことで周りも見えてくると思うので。僕自身もまだまだ自分を高めていき、会社と一緒に成長していきたいなと思います。