育ててくれたのは、人間力。結局、龍の家が好きなんです。
written by ダシマス編集部
久保 忠弘(クボ タダヒロ)
年齢:40歳
出身地:福岡県久留米市三潴町
社歴:15年
役職:店長
趣味・特技:登山、トレイルランニング、キャンプ、ゴルフ、旅行
人生を一言で言うと、遠回りと即答する久保店長。
高校を3回行き21歳で卒業。何も興味がない、何もかも冷めている、人を想う気持ちが分からない。
そんな青年期を送り入社した龍の家で、今やお客様にも仲間にも愛され者の久保店長に仕事や想いを話していただきました。
入社の決め手は、自分を必要としてくれる人がいたから、母が背中を押してくれたから
ーー転職をしようと思ったきっかけを教えてください
人生初の就職は身内の影響で入った自衛隊ですが、しばらくすると消防士を目指したくなり、自衛隊を退職して地元の専門学校に入学しました。ちょうどその頃、龍の家の社員として働いていた友人に誘われ、上津店でアルバイトを始めたのが龍の家との出会いです。
龍の家でのアルバイトはすごく充実していましたが、消防試験1年目が惨敗過ぎて試験に集中するために半年ほどでアルバイトを辞めました。
ーー入社の決め手を教えてください
消防という職業を目指すも合格できず、就職活動を始めました。
しかしどこにも受からず途方にくれていた時、そんな自分の状況を知ったマネージャーからお電話をもらい、龍の家に正社員としてこないか?と声を掛けていただきました。
ただ、即答できなかったんです。嬉しかったですよ。とにかく嬉しかったけど「そんなの都合が良すぎる」と思っていたというか、「こんな自分でいいのか」という不安の気持ちが大きかったのだと思います。
それでも入社を決めたのは、母から「あんたみたいな人を必要としてくれる会社があるなら、そこで頑張りなさい」と言われたからです。自分で決めたというより母の存在が大きかったですね。
「龍の家で店長やってるの?すごいな!」まわりの声が自分を変えてくれた
ーー入社して自信がついたことを教えてください
やっぱりといいますか、入社したものの不安はものすごく大きかったです。幼少期から人の気持ちに鈍感でトラブルメーカーだった自分が、本当に正社員としてやっていけるのか、そもそも目指した就職も上手くいかなかったので自信がありませんでした。ただ、後先考えずに突き進む性格だけは唯一の救いだったのかも。
それでも入社して3年ほど経った頃に店長を任せていただけることになって、それが自分の中で大きな転機だったと思います。
着任してしばらくは、店長という肩書とは裏腹に自分が想像していたようなお店づくりは全くできないし、仲間であるはずのスタッフからはクレームばかり。
そんな中、同期の店長たちと話したり、彼らの店を見に行ったりしていると、明らかに違ったのが「想い」でした。「絶対こういうお店やチームを自分がつくるんだ!」という強い想い。
それに引き替え自分は、目先の目標や理想ばかりにとらわれていて独りよがりだったし、スタッフとも心の底から向き合えているとは言えなくて、根本的な部分が圧倒的に違いましたね。なんて自分の考えは浅はかったのだろうと猛省し、自分の在り方を見つめ直すきっかけになりました。
ただ、同時に両親や知人から「龍の家で店長やってるの?すごいな。」って言われることが増えたんですよね。自身はもがいている真っ最中だったけど、社会人として認められたような気がしました。あらためて会社の大きさを感じつつ、周りから「龍の家の店長」としてみられていることで、責任感が強くなったと思います。龍の家の店長であり続けるということが、今でも自信につながっています。
ーー社員から店長になって何か考えが変わったことはありますか
先にお話ししたように、店長とは文字通り「店の長」であることを実感し、その自覚が芽生えたことです。営業に関わる数字の管理や部下の育成は当然の責務ですが、大将の思いや会社の方針を店のみんなに伝え、理念を体現できることにやりがいを感じています。
現状に満足せず、常にワンランク上を目指す龍の家の店長として、まだまだ変化していかないといけないことがたくさんあるので、お客様に対することはもちろん、働く仲間のためにも、提案や改善を続けていきます。
お客様にしても仲間にしても大切なことは人対人のつきあい
ーー仕事のやりがいやおもしろさはなんでしょうか
ラーメンをつくらせてもらい、お客様が美味しそうにされている瞬間ですね。この瞬間は何ものにも代え難いです。
それから「どこのお店に行くか」ではなく、「久保がいるから行こう!」と思ってもらえた時に、人が人を呼ぶってこういうことなんだ。人のつながりが最高におもしろい。商売っておもしろい。と感じています。
基本、発注などの日常的な管理業務が苦手だし、新店舗オープンなどで人間関係がうまくいかない時はしんどくなりますが、「はじめまして」から段々「チーム」になっていく、そういった過程を楽しみながら仕事ができています。
何より、人の成長が嬉しくて仕方がないですね。仲間の成長を思うがあまりに時間を割きすぎて、苦手な管理業務にさらに支障が出ています(笑)
ーー仲間とのエピソードといえばなんでしょうか
多すぎて具体的に選ぶのが難しいんですが、嬉しいとき、楽しいとき、つらいとき、同じ時間を共有でき、共感し、お互い励ましあって切磋琢磨してきたことかな。結局のところは全部ですね!(笑)
思い返せば自分のコミュニケーション力不足が原因なんですが、何度も何度もぶつかって、すぐには理解し合えない仲間もいたし、正直に言うと店に行くのが億劫なときもありました。楽しいことばかりではないです。だけどそんな人との方がかえって絆が深くなったりするから、これまたおもしろい。
何より、笑顔・元気という龍の家が大切にしていることと自分自身が合っているんですよ。仕事もプライベートも腹の底から楽しむ!というような文化が合っています。
とは言え人間なので、笑顔や元気がないときもある。だからこそ仲間に対しては「元気出せよ!」ではなく、「なんかあった?」と聞くようにして、無理やり笑顔をつくるより、自然と笑顔や元気がでるような雰囲気、空間づくりを大切にしています。これからも偉ぶることなく接しやすい店長として、誰とでもいろんなエピソードを話せるようにしたいですね。
大切にしていることはスピードとおもてなしのバランス
ーーお客様とのエピソードといえばなんでしょうか
印象深いのは新宿店オープンの時ですね。オープン当初は集客が思うようにいかず、カウンターのお客様とお話させていただく時間がたっぷりありました。当時は全員のお顔を覚えているほどで、街で見かけると自然に声を掛け合う関係でしたね。ありがたいことにその常連様が次々にお客様を連れてきてくださり、今では「並ばないと食べられない!」と苦情をいただきます。本当に感謝しかありません。
この経験そのものが仕事の楽しいところだなと思っています。売上が厳しいときでも、何回転も回すような忙しい時でも、お客様と向き合い、スピードとおもてなしのバランスを大切にしています。
ーー感動を届けるために大切にしていることはありますか
お客様に対しても仲間に対しても共通しているのが、よく観察するということです。
期待や予想を超えて初めて感動は生まれます。そのためには相手を知ることが必要不可欠です。とは言え、日々のラーメン店の営業の中で、感動って簡単ではありませんよね。だから小さなことでもいいと思っています。ちょっとした嬉しさや、喜びや、満足感。そういったものが積み重なっていくことで、大きな変化が生まれたり、感動の連鎖が生まれたり。龍の家ではそういった実例がたくさんあります。
仲間に対しては、困ったことがないか?いつもと違う様子がないか?何か気付いたら声をかけるようにしています。従業員が万全でないと、お客様へ感動を届けることはできないですからね。
会社の好きなところベスト3
第3位:人を想う気持ち
とにかく人を想う気持ちが熱いところ。世の中的には人間関係が希薄になったと言われていますが、うちの人達は、まぁ~ほっといてくれないです!ただベタベタ仲が良いとかそんなんじゃなく、相手の立場になってものを考える癖がついているというか、どうしたら相手が喜んでくれるかっていうのを常に意識して動いていると思います。
第2位:大将
社長業をしている大将もカッコいいのですが、ラーメン屋の兄貴って感じの大将が個人的に好きなんですよ。そこでボケるの?!っていう面白い兄ちゃんみたいな部分が本当に好きで。場を和ませようとわざとふざけているのか、素なのかは謎ですが(笑)
それから昔からブレがなく、言ったことを曲げないんです。言葉に嘘がない。経営者ですから、当然ものすごく勉強されているでしょうけど、私たちにそういったところは決して見せないし尊敬しています。
第1位:プライベートと仕事のメリハリつけられるところ
これはここ数年での会社の変化でもありますが、働き方はどんどんいい方向に変わっていると思います。有休取得率や残業などの労働環境や時間的なこともそうですが、自分が休んでも店舗は営業しているので、以前は気が休まらないこともありましたが、今は会社の体制も変化して休みが取れるようになりました。
自分は登山やキャンプが好きで、休日は電波が通じないところによくいるので(笑)気兼ねなく行けて助かっています。メリハリがある分、尚更頑張ろうと思えますしね。
龍の家で見つけた将来の夢、そのきっかけをくれた両親への恩返し
ーー将来の目標や夢を教えてください
自分のラーメン屋をやること、親孝行の2つです。
自分でラーメン屋をやってみたいという気持ちもあるのですが、地元から少し離れたところが良いかなと。あ、昔の知り合いがいない方が・・・ (笑)
でもまずは短期的な目標として親を旅行に連れて行くことですね。それと最近は身近にできる親孝行として、ありがとうって伝える機会を増やしています。ホント苦労ばかりかけてきたので、ちゃんと言葉で伝えようと思って。そうすると親からは早く結婚してほしいとしか言われません。今は彼女いないんですけど、どうすればいいでしょうか!
ーー最後に、どんな人と一緒に働きたいですか
自分は龍の家が好きです!好きだから頑張れます。だから龍の家を好きになってくれるという人がいいと思うのですが、実際に働いてみなければ好きになれるか分からないですよね。なのでラーメンに限らず食に興味があって、接客(人)が好きな人。
自分の好きなことを仕事にするって、プライベート含めて充実すると思うんですよね。何より、「美味しく食べてほしい」と思って接客する方が良くないですか?とはいえ、龍の家に、そして久保に!少しでも興味を持っていただけたのであれば、是非一緒に働きたいです!
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