30代でファミリーに転職。未経験の業界に中途入社し、キャリアアップを果たした平田さんの頭の中を可視化

パープル

written by ダシマス編集部

「Family(家族)に」「Nest(心地良い場所)を」という願いを込めたオリジナルマンションブランド『Farnest(ファーネスト)』を展開する株式会社ファミリー(以下:ファミリー)。福岡を中心に100棟以上の供給実績を誇り、昨年2022年9月1日に創立30周年を迎えました。

こうした実績はファミリーで働くスタッフ全員の努力があってこそ。その中でも分譲マンションの販売において欠かせない存在として、物件リーダーという役割を持った方がいます。

今回は福岡ブロックの課長であり物件リーダーを務める平田豪(ひらた ごう)さんにインタビューを実施。平田さんは不動産とは全く別の業界で10年勤め、30代でファミリーに転職した方です。

なぜ転職し、そして未経験の中途入社からどのようにキャリアアップしていったのか。平田さんが担う物件リーダーの役割や仕事のやりがいなども含めて話していただきました。

福岡ブロック 課長 平田豪(ひらた ごう)さん

福岡ブロック 課長 平田豪(ひらた ごう)さん

大学卒業後、食品関係の会社へ新卒入社。元々興味のあった不動産業界への転職を決意し、10年勤めた食品関係の会社を辞め、32歳でファミリーに転職。現在は、今売り出し中のマンションも含め福岡ブロック物件リーダーとして活躍中。社内投票制度では「お客様からもっとも信頼されている社員」として評価される頼れるリーダー。

取材・執筆:大久保 崇

取材・執筆:大久保 崇

『ダシマス』ディレクター。2020年10月フリーランスのライターとして独立。2023年1月に法人化し合同会社たかしおを設立。“社会を変えうる事業を加速させ、世の中に貢献する”をミッションとし、採用広報やサービス導入事例など、企業の記事コンテンツの制作を支援する。猫ファーストな人生。歩くこと、食べることが好き。

やっぱり不動産の仕事がしたい。10年勤めた会社を辞めファミリーに転職

 

――まずは平田さんのご経歴についてお伺いします。転職でファミリーにこられたとのことですが、前職はどのようなお仕事をされていたのでしょうか。

新卒で就職したのは食品関係の会社です。職種はその時も営業職でした。

就職氷河期世代なので、どの企業も募集者が多くてとにかく就職するのが大変で……。だから当時は漠然と安定している業界に就職しようと考えていました。

 

――食品関係の会社から不動産の会社に転職したのはなぜなのでしょうか。

不動産自体には元々興味があったんです。小さい頃から、投函されたチラシの間取りを見ながら「私はこの部屋、兄はこの部屋」などと考えて遊ぶのが好きだったんですよね。

27歳の時に家を買ったのですが、その時に「やっぱり自分はマイホームに携わる仕事がしたい」と思って本格的に転職を考え始めました。そして32歳でファミリーに転職したんです。

 

――なぜファミリーを選んだのでしょうか。

いくつか不動産会社の面接を受けるなかで決め手となったのは、ファミリーの面接以降の対応が良かったからです。

担当者からのフォローの電話やこちらの質問に対する返事など、他の会社に比べて丁寧で早かったので安心できる会社だという印象を受けました。不動産業界の仕事は厳しくて大変そうなイメージがあったのですが、ここなら大丈夫だと思えたんです。

あとこれはかなり個人的な理由ですが、面接をしてくださった方が親戚のおじさんに似ていたこともあって勝手に親近感を覚えたというか……(笑)。第一印象が良くて話しやすかったのも大きかったかもしれません。

 

――そうなんですね(笑)。面接での対応などで安心感があったとのことですが、実際に入社してみて入社前のイメージとのギャップはなかったのでしょうか。

それはなかったです。

最初に配属されたのは今の営業本部長がいた部署なのですが、とても丁寧に指導してもらいました。私は中途入社なので、「教えなくても仕事して当然」と思われていると覚悟していたのですが、丁寧に不動産の営業というものを教えてくれました。

 

変なプライドは捨て、一緒に働く人からの助言は全て受け入れる

 

――平田さんは10年ほど違う業界で働き、30代で転職されましたが新しい環境で活躍するために意識したことがあれば教えてください。

まずは年上、年下関係なく、社員の皆さんからの助言は全て受け入れるということです。自分の成長のためにも、まずそこは意識しました。変なプライドを持って「自分はこれくらいのことならわかる」といった雰囲気を出してしまうと、すぐに周りから相手にされなくなってしまいます。

何も知らず何も知識がない上に、実績もないとなれば頑張るのは当然です。全力で取り組むためにも、まずは一緒に働くメンバーからの信頼を得る。それがもっとも大事にしていたことです。

 

――平田さんは今課長という立場になられているとのことですが、中途入社でここまでキャリアアップされてきたのがすごいと感じました。今の立場に至るまで、どのような流れだったのかお聞かせください。

入社から2年くらいで主任になり、以降サブマネージャー、マネージャー、課長代理など約2年ごとにポジションが上がって課長になりました。それが40歳くらいの時ですね。

 

――キャリアアップする際にどういった部分が評価されたとお考えでしょうか。

営業ですので、まずは販売実績などの成績です。入社してからコンスタントに販売し続け、トップセールスになったこともありました。特に課長代理になるまでは、こうした成績に対する評価の割合が大きかった。

ただ課長代理から課長になるには販売力だけでは難しいですね。「物件リーダーが務められる器なのか」、「マネジメント力やコミュニケーションの仕方」なども評価対象として重要視されていたと思います。

物件リーダーになると物件1棟を完売させることが目標になります。自分の数字だけでなく、マンション1棟を丸々完売させられるかどうかが求められるので、物件を販売するために必要な流れをマネジメントできなければなりません。

マンションの魅力をどのように打ち出すか、どんな風にマンションを売るのか、Web広告やチラシなどをどう使って集客をしていくか、企画から実行まで携わることが求められるポジションです。

 

販売だけでなくマンションの設計や企画にも携われるからこそ感じるやりがい

 

――物件リーダーという役割について詳しく教えてください。具体的にどういった役割なのでしょうか。

物件(新築分譲マンション)ごとに3~5人の販売チームを作っており、各チームを管理・サポートしながら、販促企画や宣伝戦略も考えるのが物件リーダーです。自ら接客して販売もします。

リーダーの取り組みとして大事なのは、物件の販売に至る前の段階の動きですね。マンションの間取りから1棟完売するまでの販売計画、そして計画を実行するための戦略など、ここがしっかりしていないと完売は実現しません。他部門とも連携しながら、企画を練っています。

販売に至る前の段階、間取りや設備などの設計、企画などにも営業の意見が反映されやすいのは弊社の強みです。営業が知り得た一次情報、例えばお客さまから好評だった仕様を共有することで、次の企画にもその生の声を活かしてもらうことができます。反対に喜んでいただけなかった時は、改善点をフィードバックします。

物件リーダーとはマンションの販売に対して責任を持ち、他部門と連携して販売戦略から実際の販売までを、しっかりと機能させるための存在だと思っています。

 

――とても重要な役割ですね。そのような仕事をしていて、特にやりがいを感じるのはどんな時でしょうか。

社員と話し合い、試行錯誤してマンションが完売した時は達成感があります。チームのメンバーもそれぞれが自分の販売目標を達成し、マンションが完売するといった成果が出た時はとてもやりがいを感じます。

 

――販売する前の段階から関わるようになったからこそ、一層嬉しく感じるのではないでしょうか。

そうですね。確かに今の立場になって、目標達成に対する喜びは大きくなりました。

また、私が聞いたお客さまの声や自分自身の営業経験から、お客さまに喜んでいただけそうな壁や床の色、それと間取りをコーディネーターさんやデザイナーさんに提案することがあります。その提案がまた別のお客さまの喜びに繋がった時も嬉しいですね。

例えばコロナ禍では、自宅にワークスペースを希望されるお客さまが多かったので、新しいマンションの間取りにワークスペースの設置を提案しました。そして実際に販売する際に「こういう使い方がしたいと思っていた!」と喜んでいただいたことがあります。このような時も、物件リーダーとしての仕事にやりがいを感じる瞬間です。

 

――ここ最近で完売したマンションはありますか。具体的な事例もお伺いできればと。

直近ですと、42部屋のマンションを3ヶ月で完売しました。

この物件は地下鉄とJRが両方使える立地で、場所は東区の箱崎です。九州大学の跡地に再開発の計画が進んでいる場所の近くになります。マイホームとしてだけではなく資産としての価値も高く、すぐそばには図書館もあり子育て世代にもぴったり。さらに筥崎宮が横にあるといった好立地の物件でした。

物件自体の魅力が非常に高かったのもありますが、その魅力的な物件をどうPRするかが重要です。広告の部署と打ち合わせを重ね試行錯誤し、パースの見せ方を工夫するなどして無事に完売できました。

 

マイホームの購入は人生の分岐点。その貴重な時間を共有できる仕事を誇りに思う

 

――平田さんの役割を担うには、お客さまに対する理解と地域への理解が欠かせないと感じます。平田さんは日々どのように情報収集をされているのでしょうか。

物件が建つごとに何度も現地を訪ね歩くようにしています。

マンションから駅までの道を歩き、周りに何があるのか、歩道が広いのか狭いのか、朝の雰囲気と夜の雰囲気、スーパーの店内はどんな雰囲気でどんな品揃えなのかも実際に入店して必ず自分の目で確かめます。

マイホームは一度購入したら30年、40年と住む場所になります。間取りには流行り廃りがありますが、土地や地域の特徴はそこまで大きく変わりません。自分でその土地の魅力を探し、「こんな素敵な場所に住める」ということを自分の言葉でお伝えできるように心がけています。

会社や学校までどうやって行くのか、他の地域から引っ越してくるお客さまは具体的にイメージができません。例えば福岡に転勤となって住む場所を探している場合、事前にお客さまからいただいた情報をもとに通勤のシミュレーションもします。

そうすることでネットやパンフレットには載っていない情報を、実体験に基づいてお客さまにお伝えできます。

 

――そのような対応をしてくださる方がいると購入する側としては心強いですね。ただ、現地のリサーチには大変な労力がかかっているかと思います。その活力というかモチベーションはどうして生まれているのでしょうか。

もちろん数字をあげたい、認められたい、昇進したい、給与面で返って来れば家族への助けにもなるという気持ちもあります。色々とあるのですが、やはり一番はお客さまに安心して住んでいただけるようになってほしいという思いが一番ですね。

 

 

――改めてお伺いしたいのですが、平田さんにとってこの仕事の楽しさとは何でしょうか。

やはりマイホームというか私は家が好きなんです。私自身もマイホームを持ったことで、大げさかもしれませんが人生が豊かになりました。

帰れる場所がある、資産になるなど、人がマイホームを持つにはいろんな理由があると思います。ただどんな理由であっても、人生の分岐点となる「マイホームを購入する」時間をお客さまと共有させてもらえるのが嬉しくて、ありがたいのです。

それがこの仕事が楽しいと思える理由なのかもしれません。

 

――ありがとうございました。最後にぜひこの記事をご覧になる求職者の方へ一言お願いします。

弊社はアットホームでいい会社です。営業部なので厳しいことはもちろんありますが、周りには一緒に考えていける仲間がいます。

私以外の中途入社の社員も、転職してきて良かったと言っています。プライベートも充実させながら不動産の仕事ができる場所を探しているのならおすすめです。

少しでも興味を持っていただけたら嬉しく思います。

 

株式会社ファミリーについて

・ホームページ:https://www.farnest.co.jp/

・採用情報:https://hr-hacker.com/farnest

 

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